番組情報
- 小浜町家ステイ
- 2024年12月22日(日)放送
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歴史ある町並みが残る小浜市の中でも、土蔵や格子のついた家などが現存し、昔の面影が色濃く残されている「小浜西組地区」は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。この小浜西組を中心に、現存する町家を宿泊できるようにリノベーションしたのが「小浜町家ステイ」。
一棟貸しの宿として、昔ながらの雰囲気とモダンな建築が融合し、ゆったりとした時間を過ごすことができる場所になっています。例えば、大正3年に建てられ、かつて和菓子屋だった町家の蔵を改装した「丹後街道つだ蔵」は、和菓子を仕込んだ時の「すす」の跡が残る土壁をそのまま残していることが特徴で、当時の様子に思いをはせながら宿泊できます。
また、町家ステイの中で最もグレードの高い宿である「西津湊ふるかわ」は、かつて北前船の船頭が住んでいた町家で、国の登録有形文化財に登録されている建物。重厚な外観や大きな梁、そして階段と収納を兼ねた「箱階段」などの、昔ながらの家具が残り、小浜の歴史を感じながら過ごすことができます。
この町家ステイは2017年ごろに市内から民宿が減少し、観光拠点となる宿泊施設が不足してきたことへの対策としてスタート。小浜市内に残る昔ながら町並みの中で特別な時間を過ごしてほしいと、空き家だった町家の利活用も兼ねて事業化されました。運営を担う株式会社まちづくり小浜「おばま観光局」の百合美里さんは「今後はまち歩きツアーや地元のイベントをセットにした宿泊を提供して、より小浜の魅力を感じていけるようにしたい」と、今後の抱負を語ります。